> 2020年3月、マドリードとバルセロナで街が閉まり始める空気を感じたあと、もう一度リスボンへ戻った。 >
> 前半のリスボンは、人が優しくて、ご飯が美味しくて、かなり好きになった街だった。 >
> でも戻ってきたリスボンは、店が閉まり、人が減り、ヨーロッパ全体が止まり始めているような静けさがあった。 >
この旅は、普通のヨーロッパ周遊のつもりで始まった。
パリに入り、ポルトガルを回り、スペインへ行く。最初は、そんなルートの旅行だった。
でも途中でイタリア行きをやめ、スペインではレストランが閉まり、バルセロナではサグラダ・ファミリアの中に入れなかった。
このままスペインにいるより、前半でかなり印象の良かったリスボンへ戻った方がよさそうだと感じた。
ただ、戻ってきたリスボンも、1週間前とは少し違っていた。
この記事では、スペインからリスボンへ戻ったあとの滞在、日本へ帰国した日の記録、そしてこの旅で使った総額244,095円の旅費メモをまとめる。
記事の流れ

リスボンへ戻る判断
旅の終盤|スペインから、もう一度リスボンへ
マドリードに長くいるより、リスボンへ戻った方がよさそうだと感じて移動した。
リスボンは、この旅の前半でかなり良い印象を持っていた街だった。
人が優しく、ご飯が美味しく、パリやスペインの大都市よりも少し安心できる場所だと感じていた。
だからこそ、旅の終盤でリスボンへ戻る選択をした。
マドリードやバルセロナでは、レストランが閉まり始め、食事はスーパー中心になっていた。
サグラダ・ファミリアも外から見ることはできたが、中には入れなかった。
このままスペインで無理に動き回るより、いったんリスボンへ戻った方がいい。
その時は、かなり自然にそう思った。
### マドリードからリスボンへ戻った日の費用
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| マドリード交通費 | 5ユーロ |
| リスボン交通費 | 6ユーロ |
| スタバ | 4ユーロ |
| 昼飯 | 21ユーロ |
| スーパー | 15ユーロ |
| ナタ | 1.60ユーロ |
メモ上では、合計は**52.6ユーロ**ほど。
レストランが閉まり始めていたこともあり、外食とスーパーの両方を使いながら過ごしていた。
1週間前とは違うリスボン
リスボン再訪|好きだった街の空気が少し変わっていた
戻ってみると、リスボンは1週間前とは空気が変わっていた。
まだレストランが完全に閉まっていたわけではなかった。
しかし、1週間前に比べると、半分近くの店が閉まっているように感じた。
前に来た時は、街の景色に感動し、ご飯が美味しく、人の優しさにも助けられた。
その時のリスボンは、旅を楽しくしてくれる街だった。
でも、戻ってきたリスボンは少し静かで、これから何が起きるのか分からない不安があった。
街が閉まり始める瞬間を、旅人として見ていたような感覚だった。
この時に泊まったホテルは、今までの中ではあまり良いところではなかった。
旅の終盤で疲れも溜まっていたので、宿の印象はけっこう大事だった。
さらに、夜中にブレーカーが落ちる出来事もあった。
急に電気が使えなくなると、海外ではかなり焦る。
大きなトラブルにはならなかったが、コロナの不安もある中で、こういう小さな出来事が重なると疲れが増える。
自炊と休息の日
リスボン後半|タコのアヒージョを作って、少し休んだ
この滞在では、久しぶりに自分で料理をすることができた。
スーパーで食材を買い、ポルトガルのタコを使ってアヒージョを作った。
ポルトガルのタコは大きくて、しかも安く買える。
ポルトで食べたタコ料理もかなり美味しかったが、自分で作ったタコのアヒージョも美味しかった。
旅先でずっと外食をしていると、たまに自炊できるだけでかなり落ち着く。
特にこの時期は、レストランが閉まり始めていたので、自分で料理できる環境があるのは助かった。
その後、友人が帰った。
自分もかなり疲れていたので、スーパーで食べ物を買って作って食べ、すぐに寝た。
旅の終盤は、観光したい気持ちよりも、体を休めたい気持ちの方が強くなっていた。
この日は、ポルトガルの豚バラに骨がところどころ入っていることに驚いた。
日本で買う豚バラとは少し違い、こういう細かい食材の違いも海外で自炊してみると分かる。
### リスボンで休んだ日の費用
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| スーパー | 16ユーロ |
メモにも「リスボン3日目寝」と残っている。
旅の中で、こういう何もしない日があってもいい。
むしろ、長めの旅では休む日を作らないと続かない。
最後のリスボン
帰国前日|来た時に開いていた店も閉まり、人が少なくなっていた
リスボン最終日は、最後なので外に出ようと思った。
しかし、外に出てみると、来た時に開いていた店も閉まっていて、本当に誰も歩いていないような雰囲気だった。
1週間前に来た時とは、明らかに違う街になっていた。
最初のリスボンは、景色に感動し、人の優しさに助けられ、ご飯が美味しい街だった。
でも最後のリスボンは、店が閉まり、人が少なくなり、ヨーロッパ全体が止まり始めているように感じた。
2020年3月の空気感を一番強く感じたのは、この最後のリスボンだったかもしれない。
最後に少し現金が足りなくなったので、現地のATMでお金を出してみた。
そこで、ATM側が提示する両替レートを選ぶのではなく、クレジットカード側を通して両替した方がお得だと知った。
海外ATMでは、どちらのレートを選ぶかで損得が変わることがある。
この時に初めて、その仕組みを体感した。
旅の終盤でも、まだ新しい学びがあった。
### リスボン最終日の費用
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| スーパー | 22ユーロ |
| 交通費 | 1.50ユーロ |
メモ上では、合計は**23.5ユーロ**ほど。
外食や観光ではなく、スーパー中心の一日になっていた。
帰国の日
リスボン空港から日本へ|空港の外まで続く行列
帰国の日、空港にはものすごい人が並んでいた。
空港の外から行列ができていて、乗れないのではないかと思うほどだった。
かなり不安だったが、最終的にはギリギリ乗ることができた。
この時の空港の混雑は、普通の旅行シーズンの混雑とは違う緊張感があった。
みんながそれぞれ帰国しようとしていて、空港全体に焦りのようなものがあった。
日本に着くと、コロナの地域に行ったのかどうかという紙を3枚も書かされた。
ただ、それを書いて、どこから来たかを言うだけで、パスポートを見せることもなく、すぐに帰宅することができた。
今振り返ると、かなり不思議な対応だった。
さらに、交通機関の使用を控えるように言われていたにもかかわらず、交通機関で帰る人が多かった。
2020年3月当時は、まだ対応が整いきっていなかったのだと思う。
旅の最後まで、コロナ初期ならではの混乱を感じることになった。
### 帰国日にかかった費用
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| マック | 10ユーロ |
| お酒 | 15ユーロ |
この後、リスボンからシュンゲン圏内を経由して日本へ帰国した。
旅費まとめ
この旅で使ったお金|総額244,095円のメモ
今回のヨーロッパ周遊で使った総額メモは、**244,095円**。
内訳は以下のように残している。
| 支払い方法 | 金額 |
|---|---|
| クレジットカード | 67,675円 |
| デビットカード | 81,402円 |
| 現金 | 50,000円 |
| 父さん飛行機代 | 45,018円 |
| 合計 | 244,095円 |
当時のメモでは、外貨両替は**124.33円=1ユーロ**で行っていた。
この金額には、航空券、宿泊、食費、現地交通費、観光費、お土産、SIMなどが含まれている。
### 高かったもの
この旅で高く感じたものはいくつかある。
まず、航空券や長距離移動。
ヨーロッパ周遊では、都市間移動の費用が大きい。飛行機、電車、バスを使い分けたが、移動が多いほど費用は増える。
パリのFree SIMも印象に残っている。
19.99ユーロに加えて、SIMサイズを間違えたことで10ユーロ多くかかった。これは事前確認で防げた出費だった。
ヴェリブの保証金表示も怖かった。
実際の出費とは別でも、300ユーロが一度引かれるような表示を見ると、海外ではかなり不安になる。
コインブラの金平糖は16ユーロ。
味だけで考えると高く感じたが、ポルトガルで金平糖を買うという体験としては面白かった。
ポルトのタコ料理は23.50ユーロ。
これは安くはなかったが、この旅で一番美味しかったので満足度はかなり高い。
### 満足度が高かった出費
一番満足度が高かったのは、ポルトのタコ料理だった。
父親がおすすめしていたものを実際に食べられたし、想像以上に大きくて美味しかった。
次に、ロカ岬の最西端証明書。
12ユーロと少し高く感じたが、ユーラシア大陸最西端まで行った記念としてはかなり良かった。
ポートワインも満足度が高い。
宿で飲んだポートワインが好みで、帰りの免税店でも買った。旅先で気に入ったものを持って帰るのは、思い出としてかなり強い。
リスボンのナタやサングリアも良かった。
高級なものではないが、ポルトガルらしい食の記憶として残っている。
### 失敗した出費
分かりやすい失敗は、パリのSIMサイズ間違い。
ナノSIMとマイクロSIMを間違えて、10ユーロ余計にかかった。
シントラ・ロカ岬では、周遊パスを買わなかったことも失敗だった。
個別にチケットを買って移動したことで、少し効率が悪かった。
オービドスも、電車で行ったのは効率が悪かった。
次に行くなら、バス利用を検討したい。
旅費の中には、こういう「今ならこうする」という反省も含まれている。
この旅の終わりに感じたこと
この旅は、普通のヨーロッパ旅行とは少し違うものになった。
最初は、パリ、ポルトガル、スペインを回るヨーロッパ周遊のつもりだった。
しかし、途中でイタリア行きをやめ、スペインではレストランが閉まり、リスボンに戻ると街の雰囲気が変わっていた。
帰国時の空港も混雑し、日本に着いてからも書類を書かされるなど、旅の最後まで落ち着かなかった。
それでも、ポルトガルで出会った人の優しさ、リスボンの景色、ロカ岬、コインブラの金平糖、ポルトのタコ料理、セゴビアの落ち着いた街並みは、今でも強く覚えている。
不安なことも多かったが、それだけ記憶に残る旅だった。
この旅行記は、単なる観光記録ではなく、2020年3月のヨーロッパの空気を自分の目線で残した記録でもある。
店が閉まり、人が少なくなり、空港に人が並び、帰国時の対応もまだ手探りだった。
その中で、自分は実際に移動して、食べて、困って、助けられて、帰ってきた。
今思うと無理のある旅だったかもしれない。
でも、当時の自分が見たもの、感じたことは、日記に残しておいてよかった。
次の記事へ
次は、ポルトガルで食べたものまとめ。
リスボンのナタ、コインブラのバカリャウと金平糖、ポルトのポートワインとタコ料理、オービドスのチェリーワインなど、この旅で印象に残ったポルトガルの食べ物を整理する。



